「iPhone 12」シリーズがついに発表された。ラインアップは「iPhone 12」「iPhone 12 mini」「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」と、同時に発表するモデル数としては過去最多の4機種が登場した。iPhone 12シリーズは何が新しく、それぞれどんな違いがあるのか。簡単にまとめた。
最も大きなトピックといえるのが、モバイル通信が「5G」に対応したこと。一部の国ではミリ波にも対応し、理論値で下り最大3.5Gbpsの通信が可能。日本ではNTTドコモ、au、ソフトバンクの5Gネットワーク(Sub-6)をサポートしている。
デザインはiPhone 11シリーズの丸みを帯びた形状から、エッジが角張った形状に変更。カラーはブルーやパシフィックブルーといった青系統の色が追加された。カラーはiPhone 12/12 miniがブルー、グリーン、(PROCUCT RED)、ホワイト、ブラックの5色、iPhone 12 Pro/12 Pro Maxがパシフィックブルー、ゴールド、グラファイト、シルバーの4色。
iPhoneでは初めて「mini」を冠するiPhone 12 miniは、4機種の中で最も小さい5.4型ディスプレイを搭載。他はiPhone 12とiPhone 12 Proが6.1型、iPhone 12 Pro Maxが6.7型となる。4機種とも、より高輝度かつ高コントラストな「Super Retina XDRディスプレイ」や、耐落下性能が4倍向上したという「Ceramic Shield」を採用している。
価格はiPhone 12が8万5800円から、iPhone 12 miniが7万4800円から、iPhone 12 Proが10万6800円から、iPhone 12 Pro Maxが11万7800円から。
4機種ともプロセッサは「iPad Air(第4世代)」と同じ「A14 Bionicチップ」を搭載する。Appleは「現存するスマートフォン用プロセッサよりも最大で50%高速」とアピールする。
アウトカメラの構成はiPhone 12/12 miniとiPhone 12 Pro/12 Pro Maxで異なる。iPhone 12/12 miniが1200万画素の広角+超広角の2眼なのに対し、iPhone 12 Pro/12 Pro Maxは1200万画素の広角+超広角+望遠の3眼で、新たにLiDARスキャナーも備えている。これにより、ナイトモードでの背景ボカシが可能になり、暗い場所でより素早くAFが可能になる。また、インカメラでもナイトモードが利用可能になった。
マグネットを用いたワイヤレス充電「MagSafe」にも新たに対応した。オプションの純正ケースもこの機構に対応したものが新たに用意される。
セキュリティ機能としてFace IDは引き続き利用できるが、Touch IDは残念ながら対応しない。
従来のiPhoneにはLightningケーブル、ACアダプターとEarPods(Lightning接続のイヤフォンマイク)が付属していたが、iPhone 12からは「環境保護の観点」からACアダプターとEarPodsの付属を取りやめる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.